30ヤード以内のアプローチで距離を打ち分けるとき、
1 クラブで距離を打ち分ける
2 振り幅で距離を打ち分ける
という2つの方法があります。
1は例えば、10ヤードはサンドウェッジ、20ヤードはアプローチウェッジ、30ヤードはピッチングウェッジを使い、打ち方は1つにしてクラブを変えることによって距離の差を出す方法です。
2は一つのクラブで振り幅を変えて距離の差を出す方法です。
時計の文字盤をイメージして、7時から5時は10ヤード、8時から4時は20ヤード、9時から3時は30ヤードという風にします。
どちらも距離の差を出す方法として正しいので、どちらも試した上で自分に合う方法を実践すればいいと思います。
しかしこのどちらの方法においても距離が一定しない場合があります。
それがボール落ちてから転がる距離のコントロールです。
ボールの転がる距離がばらつく原因
打ったボールが地面に落ちてから、いつも自分の思った距離に転がるようにコントロールができれば問題はありません。
ですが落ちてから転がりすぎたり、転がらずに止まってしまったりします。
なぜそうなるかというとインパクトにずれがあります。
いつも同じインパクトをしているつもりが、ロフトの角度が増えたり減ったりしてインパクトしているために転がる距離にばらつきが生じるのです。
その原因は、体重移動や、手首の使いすぎになります。
体重移動が多いとインパクトゾーンにおけるヘッドの最下点にずれが出ます。
小さいスイングで打つアプローチにおいては体重移動は必要ありません。
また、スイング中に手首を使いすぎることもインパクトにずれが生じる原因になります。
スイングの最下点だけでなく、フェースの向きも狂いやすくなります。
手首を使わないで打つ方がフェースの向きを一定に保ちやすく、距離、方向性ともに一定しやすくなります。
体重移動しないで打つ
いつも同じように体重移動できれば問題ないかもしれませんが、無意識で体重移動をしてしまっている場合がほとんどです。なので体重移動しない意識ほうがいいのです。
ではどのように意識するかというと、落ちてから転がる距離を多くしたい場合は、
アドレスで左足に体重を7割のせてアドレスし、そのままスイング中キープしてアプローチします。
落ちてから転がる距離を少なくしたい場合は、体重を左右5分5分にしてキープしてスイングします。
インパクトの形でアドレスする
アプローチは振り幅も小さくスイングスピードも遅いのでインパクトの形を一定にしやすくなります。
インパクトの形が一定になることで距離や方向性が安定します。
さらに、アドレスで打ちたいアプローチのインパクトの形を作っておくことで余計な動きを減らすことができ、ショットのミスを無くすことができます。
落ちてから転がる距離を多くしたい場合は、ハンドファーストにインパクトします。
インパクトの時にヘッドよりもグリップが目標方向に先行している状態です。
この場合はアドレスの時からハンドファーストに構えて、初めからインパクトの形を作っておきます。
落ちてから転がる距離を少なくしたい場合は、インパクトの時にヘッドとグリップが同じ位置になるようにします。クラブのロフト通りにインパクトする形になります。この場合も、アドレスの時からインパクトの形を作っておくことでミスを減らすことができます。
転がしたいときはハンドファーストに、
転がしたくないときはハンドファーストにしないようにアドレスします。
アドレスでインパクトの形ができたら手首を使わないようにスイングします。
スイング中、手首の動きが大きくなるほどインパクトでアドレスの形を再現することが難しくなります。
せっかくアドレスでインパクトの形を正しく作っているので、それを崩さないように心がければ手首の動きは抑えた方が良いことがわかります。いつも一定したインパクトができれば、いつも同じ転がりの球を打つことができますので、スイング中は手首を使わないように意識してください。
まとめ
★体重はアドレスの状態をキープしてスイングする
転がしたいときは左足体重キープ、転がしたくないときは5分5分キープ。
★手首を抑えてスイングする
転がしたいときはアドレスをハンドファーストに、転がしたくないときはファンドファーストにしない。
手首を使わずにアドレスの状態をキープしてスイングする。
この2つを意識することでアプローチの距離のばらつきを減らすことができますので、ぜひお試しくださいね!